未経験でもIT業界へ転職可能なことは以下の記事でお伝えしました。
今回はその逆。IT業界から他の業種へ転職が可能なのかを考えていきます。
私自身経験がないのでいち個人の意見として参考にしていただければと思います。
軸ずらし転職って知ってますか?
「軸ずらし転職」という言葉をご存じでしょうか?年収をあげる秘訣らしいですね。
職種や業界の軸をずらして転職することをいいます。
年収は「職種と業界」で大体の枠が決まっているので、片方だけ変えて経験を活かすことで年収をアップさせる転職が可能という考えです。
例を2つあげてみましょう。
ブランドショップの営業マンの場合、「アパレル×営業」になりますが、アパレルで職種だけ販売員に転向して、「アパレル×販売員」として転職します。
銀行の事務の場合、「金融×事務」になりますが、事務は活かしたままで病院に転職することで「医療×事務」として転職します。
これがITエンジニアの場合は、主に業界を変えることになると思います。
「IT業界×ITエンジニア」から年収の相場が高い「金融×ITエンジニア」や「商社×ITエンジニア」になることです。つまり、社内SEへの転向ですね。
同じ業界内で職種を変更する「IT業界×営業」や「IT業界×事務」もありますが、正直、エンジニアやらないなら他の業種の方が稼げるのではないかと思います。
経験を活かしたまま、稼げる業界で稼ぐ。なるほど、理には適っていますね。
軸ずらし転職を無視してみよう。
ということで、軸ずらし転職が良いものだということはなんとなくわかりましたよね。
でも社内SEは狭き門で、ハードルは低くはないです。
そもそも、転職の目的が「もうエンジニアやりたくない」だったら意味ないですよね。
そんなわけで、「では、軸ずらしを無視した転職はどうなのか?」を考えてみます。
社会は何より「経験値」を求めるので、一般的に異業種への転職はそんなに簡単ではありません。
エンジニアしかできないからしょうがなくまたエンジニアに転職という方もたくさんいると思います。
でも本当にそうなのでしょうか?
お客さんの業務に強くなる
例えば、販売管理のシステムに携わっていたら、販売管理の知識が身につきます。
「業務は”受注管理→出荷管理→請求管理→仕入れ管理→在庫管理”があるのか」
とか
「それぞれでこんなことをやるのか」を覚えることになります。
お客さんの業務なのに、お客さんより詳しくなることもざらです。
同じ販売管理でも、いろいろな企業のシステムを見ていると、「ああ、これはあの企業特有なんだな」とか「なるほど、ここは一般的な業務なんだな」とか切り分けも出来るようになります。
業界未経験のはずなのに、もはや経験者みたいなものです。
お客さんの業務を知っているということは世の中のしくみを知っているということにもなります。
以上のことから、自分が強い業務に関連する職種であれば、十分通用すると思います。
ただし、普段下請けとしてのプログラミングしかやってこなかったような人はもしかしたら厳しいかもしれませんが…。
ITエンジニアで異業種へも通用しそうな能力
以下の記事で、エンジニアに必要な能力が「問題解決能力」であることを説明しました。
ITエンジニアは「わからないこと」が日常茶飯事なので、「わからないこと」に慣れています。そして、わからなかったときに「どうにか解決させること」に長けていると思います。
この能力…というかマインドですかね。どこでも通用すると思うんですよね。
どこにでも必ずある「課題」に対して解決方法を模索できることって重宝される気がします。
また、元ITエンジニアというと「パソコンに詳しい人」と思われて頼りにされる姿も想像できます。
(別に得意じゃないんですけどね)
これだけIT化やらなんやらが当たり前になっていますが、パソコンひとつ使えない人もたくさんいますからね。
実際どうなのか…?
ITエンジニアから転職して失敗したという話もよく聞きます。
一番の失敗は「年収が下がりやすい」ことですね。
IT業界や異業種についての年収は以下でも説明しています。
平均年収だけの比較になるので、あまり意味はありませんが、120万ほど年収が落ちる可能性があります。
それでも良いから異業種転職したいというのであれば、十分可能だと思います。
私も保険程度ですが、「いざとなったらITエンジニアから異業種へ転向するのもアリかな」と考えています。
ぶっちゃけやる気があればどうにでもなる
ITエンジニアから異業種への転職は簡単ではなく、そんなに甘いものではないでしょう。
でも、ぶっちゃけ、やる気さえあればどうにでもなると思うので、思い切った選択をするのもアリだと思います。
元も子もなくてすみません(笑)
今回言いたいのは、別に異業種転職を最初から切り捨てなくて良いのでは?ということです。
ITエンジニアは性質上、理屈っぽい人が多いので嫌われないようにすることは気を付けなくてはいけませんが(笑)
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いかがでしたでしょうか?
ITエンジニアから異業種への転職、決して不可能な話はありません。
選択肢としては頭に入れおいてもいいかもしれませんね。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。