IT業界の闇や実態

クリシンの課題の回答は?レポートは難しい?グロービスのクリティカルシンキングが教えてくれる大切なこと

2021年9月4日

以前、会社の社外研修でグロービスの「クリティカル・シンキング」、通称「クリシン」のオンライン版を受講しましたので、内容や感想を書きます。

クリシン自体の学びも良かったですが、やっぱり上司は無能であると再確認できたことがなにより大きいと思いました。

また、「クリティカルシンキング レポート」「グロービス クリティカルシンキング 課題 回答」などでこの記事にたどり着いた人向けへ伝えたいことを最後に書いているので是非見ていただきたいと思います。。

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クリシン?グロービスのクリティカルシンキングとは?

クリティカル・シンキングは直訳すると「批判的思考」という意味で、「自分のこれまでの考えや常識にとらわれずに論理的かつ批判的に検証し、新たな方向性を見出せる思考法」のことを指します。

「批判的思考」というワードを聞いた時は「否定的な意見するなんて簡単だな」と慢心したものですが、当然ながらそんなに甘いわけもなく、ひねくれた人が得意な分野というわけではありませんでした。

グロービスのクリティカル・シンキングは、3カ月間1回3時間の講義を隔週、つまり全6回の計18時間からなる研修となっています。

黙って聞いているだけの講義タイプの研修ではなく、全体の7、8割はランダムに組まれたメンバー内で意見交換やダメ出しをし合うグループディスカッションを占めていました。

私の受講理由は「会社に突然指名されたから」でしたが、実際に受けてみると結構面白いし、それなりに得るものはあり、本当にクリシンが身についた気になれたので受講できてよかったと思っています。

クリティカルシンキングの重要性

ビジネスにおいて、クリティカルシンキングは非常に重要なスキルです。

クリシンは、単に論理的に考えるだけでなく、情報を分析し、判断し、そして行動に移すプロセス全体を含んでいます。

これにより、ビジネスパーソンは直面する課題に対して冷静に対処し、最適な解決策を導き出すことが可能となります。

特に、経営判断やプロジェクトマネジメントにおいては、このスキルが欠かせません。

クリシンが求める思考のプロセス

クリシンでは、まず情報を正確に理解し、それをもとに仮説を立て、検証を行うというプロセスが重視されます。

このプロセスは、ビジネスの場で頻繁に使用されるPDCAサイクルとも関連しており、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)の各ステップにおいてクリシンの思考が活用されます。

このような体系的な思考プロセスを身につけることで、問題に対して論理的かつ効果的に対応する能力が養われます。

クリシンはとにかく時間がかかる!課題やレポートが大変!!

講義は全18時間とは書いたもの、実際にはその何倍もクリシンに時間を費やしていました。

3か月の間は常にクリシンのことを考えている生活といっても過言ではありません。

隔週の開催なので余裕がありそうにも思えますが、各回で予習アサイントメントと呼ばれる宿題に取り組む必要があったり、各回終了後には振り返りのまとめもするため、講義以外の時間も結構必要で通常業務と並行して行うので余裕が全くなく、タイムマネジメントが重要でした。

そのなかでも4回目の課題であるレポート作成は、20ページ以上にわたって架空の会社の現状や課題が書かれた問題に対して、結果をおさえ、原因を考え、解決策を提示するレポートを作成というとても難関な課題でした。

クラスの中には徹夜したとか言っている人もいました。

とにかく講義の18時間以外にも膨大な時間を要することになりました。

クリシンは面倒?ほとんどの人が真剣に取り組むワケとは?

この手の研修を「面倒」とか「興味ない」、「くだらない」と思ってしまう人も多いと思いますが、楽しみながら学ぶことができる人にはとても良い刺激になると思います。

実際みんな真剣に取り組んでいるので結構タメになりました。いろんな業種のいろんな人の意見を聞くのが新鮮だし面白かったです。

社内でグループディスカッションをやっても、全体の2割くらいしかまともに発言しないので有意義な意見交換にならないことが多く、決まった人だけが発言するので面白くないことも多いです。

その点、グロービスはやる気ある人ばかりなので学ぶものが多いし、周りに置いていかれないようにするのに自分も必死になります。

では、なぜみんなそんなに真剣に取り組んでいるのでしょうか。

もちろん参加者が全員意識高い系というわけではありませんので、ちゃんと真剣に取り組むように仕組み化されているのが理由です。

理由は大きく2つあると思っています。

クリシンの評価制度

ひとつは評価制度です。

クリシンでは最終的にA~D、Fというランクで評価されることになります。

発言回数と発言の質、課題への取り組み、レポートの評価等によって、Aは約15%、Bは約35%、Cは約40%、DとFは約10%という割合で相対評価で決まる。

特に、レポートの評価はかなり重要で10点満点で評価された点数の4倍のスコアが総合成績に反映されるので重要なウェイトを占めています。

平均点は5、6点、最高点は8.5~9.0点くらいであることが多いらしく、7点以上取れれば合格点らしいと言われていました。

最終的なスコアは「相対評価」で決まるので、優秀な人が多いクラスにあたってしまった場合は上位に食い込むのが難しくなり、本気で取り組んで、人より秀でなければ好成績は取れないのでみんな真剣に取り組むことになります。

余談ですが私はA評価をGETしました…(自慢)

クリシンの費用

ふたつめは費用です。

はじめに聞いてびっくりしたのですが、クリシンの受講料は「128,000円」でした。

個人で自腹を切って受ける人はほとんどいなく、大半の人は会社に出してもらっていることになると思いますが、そのプレッシャーがそこそこあります。

退勤を出してもらって悪い評価をもらったのでは会社への報告が気まずくなるので自然と本気で取り組むようになるわけです。

クリシンで学んだこと。そしてすべての無能上司に理解してほしいと思ったこと。

具体的な内容については割愛しますが、得た学びは色々あります。

特にこれは無能な上司たちも全員理解した方が良いのでは?と思った内容がいくつもあります。

クリシンで学んだこと①前提を疑うこと

人は無意識のうちに勝手に前提をおいて考えてしまうことがあるのでまずはその前提が正しいのかを徹底的に疑うことが大事。

ということです。

エンジニアは特に自分の経験則だけでモノを言う人が多いし、上層部には頭でっかちも多いです。

「自分の時はこうだった」、「昔はもっと大変だった」、「このやり方でやってきたから同じようにして」

そんなことばかりいう上司いますよね。それは本当に正解だったのか?それは本当に大変だったのか?

まずは自分の考えを疑ってもらいたいなと強く感じました。

クリシンで学んだこと②BIG WORDを使用する場合は思考が足りない

これは何気にインパクトが強かった言葉です。

BIG WORDとはたとえば「効率化」、「調整」、「向上」、「改善」とか抽象的で色々な解釈を産んでしまう言葉のことを指します。

それっぽく聞こえてわかったような気になれますが、実は根本をごまかしているだけです。

人によって解釈が異なるワードを使用するということは、説明不足であり単純に思考が足りていないということ。

思考を放棄するために無能な人ほど使っている人が多く、部下に押し付けるときに使う上司が多い印象です。

「っで?」、「つまりどういうこと?」そんな反応をすると「自分で考えろ」

いやいや、考えてないだけじゃん。と思います。

とは言いつつもBIG WORD、自分も使いがちなので……無能な人と同じにならないように意識しなければ…。

クリシンで学んだこと③論理の飛躍を埋めること

論理の飛躍とは本来触れるべき点を省略してしまい納得感がない状態のこと。

無意識のうちに思い込みだけの勝手な前提を置いていたり、説明が圧倒的に足りていなかったりして説得力も納得感もない状態です。

たしかに、無能な人ほど論理の飛躍が激しくなっている気がします。

自分が理解してくれから他の人も理解してくれるだろう、1から10まで説明する必要がある?などいう思想の大人はやばいのでなるべく近づかない方が良いなと思います。

自分ができているかいないかは置いておいて、論理の飛躍をしていない上層部って見たことがありません。

クリシンで学んだこと④「わかる」と「できる」は違う

クリシンで学ぶことは、「そんなの当たり前じゃん」という内容ばかりでした。

何をいまさら?これ学ぶってわかってない人いるの?と最初は思っていました。

でもいざ実践するとそうじゃないと痛感。全然できないことがわかったのです。

わかっていることとそれができるかどうかは別物ということ。

経験を重ねて上になればなるほど、いろいろな知識が身につくので無能な上司たちも、いろんなことを知っているのは当然です。

でもそれを実際にできるかどうかは別の話で、「じゃあ、あなたやってみてよ」と言いたくなることが多いのは私だけではないはず。

クリシン受講の最大の学び

クリシンを受講して得た最大の学びは、まず受講するべきは上司であるということがわかったことです。

そしてやっぱり上司は無能であると再確認できたきっかけになったことです。

それだけでも価値がある講義なので、上司を見下したい人は是非受講してみてほしいです。

だって上司は無能の集まりなんですもの…

「クリティカルシンキング レポート」「グロービス クリティカルシンキング 課題 回答」でこの記事にたどり着いた人へ

評価制度と高い受講料によって良い成績を残したい気持ちはわかります。

グループディスカッションで恥をかきたくない気持ちもわかります。

実際にGoogleのサーチコンソールを見るとこんな検索ワードでこの記事へたどり着いた人が多いです。

・グロービス クリティカルシンキング 不合格

・グロービス クリティカルシンキング 課題 回答

・クリティカルシンキング レポート


ちょっと待ってください。

クリシンの目的は「考えること」なのに、正解のない課題の回答を探してどうするのでしょうか?

かつての上司をdisるために書いた記事ですが、検索ワード見たら将来そういう上司になりそうな人たちばかりで残念です。

頼むから無能な上司と同じような人にならないでください。目を覚ましてください。今ならまだ間に合いますよ!!!

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