なぜか常に名刺を切らしているというマナー違反が当たり前

IT業界の闇
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イザベラ
イザベラ

お客様のところへ行くの初めてだから緊張するな~

ふぃる
ふぃる

あ、名刺持ってきてる?

イザベラ
イザベラ

うん!当たり前だよ~!

ふぃる
ふぃる

それ、出さないでね。

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さて、どういうことでしょうか?

出さない名刺なんて持っている意味ないですよね。

新しく出会う人と名刺交換をすることは社会人の慣例であり、マナーでもあります。

しかし、IT業界ではそのマナーを堂々と破っていることが多いです。それも、一方的に渡さない。

今回はIT業界にはびこる名刺交換マナー違反についてご紹介します。

多重下請け構造のせいです。

IT業界の多重下請け構造の闇を以下の記事で紹介しているのでまずはそちらをご覧ください。

お客様は大手の企業にお仕事を依頼するので、会う人はみんなそこの社員だと思っています。

大手から下請けに出そうが、その下請けがそのまた下請けに出そうが、お客様から見えているのは大手の会社です。

図でも見てわかる通り、三次請けの会社は、大手に対しては二次請け会社の社員のように見えます。

二次請け会社はほとんど何もしてないですね。大手から人を貸してほしいと言われて、三次請け会社から借りた人を又貸ししているだけです。

昔、友達にゲームソフトを貸して、さらに別の友達に又貸しされて喧嘩したことある人もいるのではないでしょうか?又貸しってあまり良い印象ないですよね。

もうどこに所属しているのかわからなくなる。

三次請けの会社の人が一請けの会社で作業をすることは良くあることです。

そしてお客様との打ち合わせに同席する場合もあります。

そんなときに最初にするのがお客様との名刺交換だと思います。

でも、素直に自分の名刺を出してしまうと、お客様からみると「え?だれ?」となってしまいますよね。

それだけならともかく、下手すると一次請けの大手企業の方にも「え?だれ?」と思われてしまいます。大手がお仕事を頼んでいるのはあくまで二次請けですからね。その人が三次請けの存在を知らないとびっくりするでしょう。

つまり、大手に対しては「二次請け会社」で、お客様に対しては「一次請け会社」である必要があるのです。自分の会社名は微塵も出てきません。自分が何者なのか、いつどこでどの立場としてふるまえばいいのかわからなくなることもあります。

これが、名刺なんて出すわけにいかない理由となります。

名刺交換の雰囲気

実際の名刺交換の現場はこんな感じです。


「〇〇会社の△△と申します。」(名刺を差し出される)

「すみません、あいにく名刺を切らしておりまして…ふぃると申します。」

このように、一方的に名刺を受け取ってご挨拶します。失礼だし、マナー違反ですよね。

普通なら「すみません、あいにく名刺を切らしておりまして…ふぃると申します。名刺は次回お渡しさせていただければと思います。」と謝罪をして、後日会った時に「先日はお渡しできずに失礼いたしました。」と言って差し出すのがビジネスマナーです。

これをすることができません。何度お会いしようと出せないものは出せないのです。

はじめてお会いするときよりも2回目の方がどう振舞っていいのか難しいです。


しれっとするしかないんですけどね。

出すべきか、出さないべきか

困るのが「名刺を出して良いのか、出さない方が良いのかわからないとき」です。

下請け会社であることを先方が知っているケースもあるのでその場合は問題ありません。

では、わからないときはどうすれば良いと思いますか?


そう、聞きます。一次請けの社員に確認します。しかし、聞いてもなぜかわからないケースも多いのです。

契約時にどの下請け会社の誰を使っているのかという申告はしているものの、契約を取り交わす偉い人しかその事実を知らず、実際の現場の担当者は何も知らないことがあります。この場合は本当に三次請けの会社の人間だということは知らないので、聞いてもわかるわけないですよね。

どうしていいのかわからないときは、無難に出さないでおくという選択になってしまうと思います。

名刺交換できないだけではない。

日常の会話の中で、困るときがたくさんあります。

・〇〇さんの部署って何人くらいいるんですか?

・最近業績どうですか?

・△△課の□□さんお元気ですか?

・今年〇〇さんのチームに新人入ります?




いやいや、そこの社員じゃないからわかるわけがありません(笑)


そんなときは「うーん、どうなんでしょうね」とかごまかして話題チェンジしたり、その場を立ち去ったりと、逃げることに必死です。


割と下請けのITエンジニアあるあるだと思います。

一番簡単に大手会社で勤めている風になる方法

しょっちゅうお客様と会う機会があったり、長い契約を結んでいてしばらく大手企業で作業をする場合は、自分の名前をいれてもらった大手の名刺をもらうことがあります。


完全に大手社員になりきるのです。


以下の記事で偽装請負の闇について説明していますが、

基本的に大手は下請けに指示を出したりすることはできません。

派遣契約だと問題ありませんが、請負やSESでこれをやってしまうと偽装請負となります。

自社の名刺を渡してそれを配るように指示することは「偽装請負していることのアピール」でしかありません。


実際に大手の社名の名刺に自分の名前が入るので、なんとなく大手に入ったような気分にはなれますけどね(笑)

専用の名刺がほしい

「〇〇会社提携先」とか「△△会社パートナー」の肩書を入れて、下請けであることが一目瞭然になる名刺がほしいですね。


これがあれば解決する気がします。

まあ、元請け会社が多重請負であることをきちんとお客様に伝えてもらうのが前提になりますが。

プロジェクトメンバー全員下請け企業で本当に大手の社員なのはリーダーだけということなんてザラですからね。

闇ですね、本当。

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いかがでしたでしょうか?

好きでマナー違反しているわけではありません。

そうせざるを得ないのです。これも多重下請け構造ゆえの闇ですよね。



以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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