システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)は、IT業界でよく耳にする職種ですが、その違いは何でしょうか?
多くの人が混同しがちなこれらの職種には、明確な役割分担があります。
しかし、実際にはSEがプログラミングをしないケースも多く、IT業界におけるキャリアパスの設計が曖昧なことが問題視されています。
本記事では、システムエンジニアとプログラマーの違いを明らかにし、なぜキャリアパスの設計が難しいのか、またプログラミングをしないSEの実態について掘り下げていきます。
システムエンジニア・SEとプログラマーの違い
そもそもシステムエンジニアとは何なのでしょうか?
以下でも説明していますが、
定義がすごく曖昧なので、ITエンジニアと同義でシステム開発に携わっている人をシステムエンジニアと呼んでもいいと私は思っていますが、どんなシステムを作るのか考える人がシステムエンジニアで、システムエンジニアが考えたシステムを形にするのがプログラマーであると言われることが多いです。
でも実際にはシステムエンジニアもプログラミングは日常的にやってます。
そこはみなさんのイメージ通りだと思います。
でもしない人も大勢いるんです。
そしてそのタイプは2通りにわけることができます。
プロラミングをしないシステムエンジニア・SEのケース①:プログラミングができない
ひとつは単純に「プログラミングができない人」です。
プログラミングってよくわからない英語みたいな言葉の羅列ですからね。
難しいし理解できないしやりたくない!無理!というエンジニアもたくさんいます。
技術も進歩しているので、昔は通用した技術が今ではまったく使えないものになっていることも多いです。
新しいことおぼえられないよー、こんなの自分が知っているプログラミングじゃない!って年配の方が大勢います。
プロラミングをしないシステムエンジニア・SEのケース②:プログラミングをしない
もうひとつが、あえてプログラミングをしないケースです。
現場ではプログラマーを見下しているエンジニアが大勢います。
日本の文化の悪いところですが、新人のときから「最初はプログラマーとしてプログラミングをメインに業務を行って、ゆくゆくはシステムエンジニアとしてステップアップする」と教えられていることが多いです。
また、プログラミングは割と誰でもできます。(以下の記事参照)
こういった経緯から「自分はシステムエンジニアだ。プログラミングなんてしない。プログラミングなんて若いやつにやらせておけ」と謎のプライドを持つエンジニアがたくさんいます。
「システムエンジニアの自分はプログラマーより格上だ」と勘違いしているのです。
プロラミングをしないシステムエンジニア・SEに対してプログラマの実態。
逆にプログラミングもやるシステムエンジニアやプログラマーからはこんな声も多いです。
「実際にどうやってプログラミングするのかをわかってないのに設計なんてできない!」
「こんなプログラミングもできないなんてシステム屋さんとしてどうなの?」
「技術ができないシステムエンジニアなんて価値ないよね」
こちらはこちらでプログラミングすることに誇りを持っているんですね。
みんなプライドの塊なんです(笑)
キャリアパスの設計が下手なIT業界
悪いのは日本の文化ですね。
日本のIT企業ではキャリアプランとして、
「プログラマー」⇒「システムエンジニア」⇒「マネージメント」と設定していることが多いです。
プログラミングからはじめて、覚えた技術を活かして設計を行うシステムエンジニアへ、そして最後はプロジェクトや組織を管理する立場へステップアップします。
これがダメなんです。
プログラミングも設計もマネージメントも別物です。
それぞれ必要なスキルも違いますし、向き不向きもあります。
なぜ同じラインに並べてしまったのでしょうか…。
日本のIT業界は人材育成が下手すぎます。
優秀なシステムエンジニアがマネジメントに転換させられることによって、優秀なシステムエンジニアがひとり減ります。
その人がマネージメントも優れているとは限らないので、結局会社上層部は無能の掃きだめになってしまっているのです。
本件については以下でも説明しています。
まとめ
システムエンジニアでもプログラミングができない、しない人がたくさんいることはおわかりいただけたでしょうか?
知らない人からすれば、なおさらシステムエンジニアが何者なのかよくわからないですよね(笑)
なんかわからないけど、「必ずプログラミングをするわけじゃないんだな」、「システム開発に携わっている人なんだな」とだけ考えていただければいいかなと思います。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。