プログラマやエンジニア・SEとしてのキャリアに興味があっても、「自分に向いているのだろうか?」と不安に感じることはありませんか?
技術職というと、特定のスキルや知識が求められるイメージがありますが、実はそれだけではありません。
本記事では、プログラマやエンジニア・SEに向いている人、そして意外にも向いていない人の特徴を探り、それぞれの適性について考えてみます。
これからIT業界で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ほかではあまり書かれていないことを書くつもりですが、あくまでも私の主観なので参考程度にみていただいて活用できるポイントはしていただければと思います。
結論、完璧主義者には向いていません。
プログラマやエンジニア・SEの向き不向き:向いている人
プログラマやエンジニア・SEとして成功するには、どんな人が向いているのでしょうか?
専門的な技術や知識はもちろん重要ですが、それだけでなく、特定の性格や考え方が大きな役割を果たすことがあります。
自分がプログラマやエンジニア・SEに向いているかどうかを見極めるための参考にしてください。
IT系が「好き」または「興味がある」
世の中、好きなことで食べていける人はとても少ないです。
好きではないのに生活のために働、それが悲しい現実です。
裏を返せば、「別に好きではなくてもできる仕事がたくさんある」ということになりますが、ITエンジニアはそうではありません。
この分野が好きな人、興味がある人しか長続きしないと思います。
ITの分野は常に進化しており、新しい技術やツールが次々と登場するため、日々の学習や自己研鑽が不可欠です。
ITへの強い興味があれば、新しい知識や技術を積極的に学び続けることができ、仕事の中で困難に直面しても、それを乗り越えるためのモチベーションとなります。
興味があることは、仕事への情熱や楽しさを生み出し、結果として成長につながります。
妥協力がある人や完璧主義ではない人
「妥協力」なんて言葉があるのかどうかはともかく、「妥協することができる人」のことです。
言い方を変えると「完璧主義ではない人」とも言えます。
「何から何まで完璧にしなくても、ある程度妥協できること」は一種のスキルだと思います。
しかし、お客さんから高い費用をもらって作るシステムが完璧ではなくて良いのでしょうか?
もちろん完璧であることが一番良いに決まっています。
でもシステム開発は限られた予算と時間の中で完成させる必要があります。
たとえば、10年に1度にしか起きない特別な操作で起きる可能性があるバグが発覚します。
修正方針検討や修正による他機能への影響調査、修正とテストによって納期は遅れてコストも増えることになります。
10年に1度しか起きないバグにそこまで力を入れる必要がありますか?
お客様に一言、「滅多に発生しないと思いますが、この操作をするとエラーになるので〇〇して回避してください。」と言えば済む可能性もあります。
正論をいうと「そんなことまかりとおるのか?」という意見はもっともです。
赤字になろうがなんだろうが、バグがない状態で納品するのが正しいです。
しかし、実際の現場では「対応しない」という選択を取るケースもあり、運用による回避や代替案があればなんとかなることが多いです。
このように、色々な事情を考慮し、完璧ではない状態で納品することがあるため、これを妥協できないと相当なストレスが溜まるでしょう。
<参考>以下の記事でもテストの適当さについてお伝えしています。
納得できない方に一点だけお伝えしますと、
Windows Updateってありますよね。
定期的に、たまにな何十分も何時間も待たされる厄介なやつです。
あれってなんだと思います?Windows自体の機能アップデートももちろんありますが、ほとんどがバグの修正です。
もう一度言います。
Windows UpdateはMicrosoftによるバグ修正です。
あのMicrosoftでさえバグがいっぱいあるのです。
そもそもバグが絶対ないシステムなんてものすごく敷居が高いということを理解しましょう。
すぐに「なぜ?」「なんで?」と思える人
何かあるたびに「なんで?」「なぜ?」と疑問が浮かぶ人、そんな人は向いています。
かっこよく言うと「好奇心」や「探求心」がある人ということです。
正直これさえあれば現場に入ってしまえば技術面での知識はすぐ身につくようになります。
ただし、「なんで?」「なぜ?」を追求した結果、「そういうもんだ」と妥協することも大切です。
また、あまり現場でなぜなぜすると、周りから非難されるかもしれないのでご注意を(笑)
コミュニケーションが好きな人
「コミュニケーション能力が高いこと」はITエンジニアでなくても重要な要素です。
エンジニアにとってコミュニケーション能力が求められる理由は、技術的な知識やスキルだけでなく、チームでの協力や顧客とのやり取りが不可欠だからです。
エンジニアは、複数の部門やメンバーと協力してプロジェクトを進める必要があります。
その際、他のエンジニアやデザイナー、プロジェクトマネージャーとのスムーズな情報共有や意見交換が、プロジェクトの成功に直結します。
また、顧客の要望を正確に理解し、技術的な内容を分かりやすく説明することで、信頼関係を築き、プロジェクトの進行を円滑に進めることができます。
これらの理由から、コミュニケーション能力はエンジニアにとって重要なスキルとなっています。
しかし、コミュニケーションは口で言うほど簡単なものではありません。
新卒の未経験者がコミュニケーションが高いと自己PRすることがありますが、そもそもコミュニケーションが高いわけがありません。
学生の場合、コミュニケーション能力が高いとは、友人やクラスメート、教授との円滑なやり取りや、グループワークでの意見交換がスムーズにできることを指すことが多いです。
自分の考えを分かりやすく伝えたり、他者の意見を尊重しながら議論できることが評価されます。
一方、社会人の場合は、単に情報を交換するだけでなく、上司や同僚、顧客との信頼関係を築き、プロジェクトを円滑に進めるための調整力や交渉力も求められます。
ビジネスの文脈では、状況に応じた適切な言葉遣いや、相手の立場を考慮したコミュニケーションが重要です。また、誤解を避けるために、正確かつ効率的に情報を伝える能力も求められます。
私は未経験者がIT業界に足を踏み入れるにあたって
コミュニケーション能力が高い必要はないと思っています。
重要なのはコミュニケーションが好きなことです。
「人と話すのが好き」、「文章で伝えることが好き」、「人の話を聞いて理解することが好き」等々、「コミュニケーションが好き」であれば、スキルは入社してからでも身に着けられます。
いや、むしろ入社してからではないと身に着けられないですね。
最初は「好き」だけで十分です。
プログラマやエンジニア・SEの向き不向き:向いていない人
前述の向いている人に1つも当てはまらない人はもしかしたら向いていないかもしれません。
向いていない仕事に従事するのは時間と労力の無駄なので別の職種を検討することも大切です。
ただし、以下の記事にもある通り、それでもエンジニアに就職しようと思えばできます。
要領さえよければ、正直なんとかなります。
もし向いていなかった場合でも理由があってそれでも目指すということであれば止めはしませんが、面接では「向いている風に思わせる」方が入社できる確率はあがると思います。
こうなってくると必要なスキルは「演技力」になってくるわけですが、私は専門外なので割愛します。
ひとつだけ言うとすれば、自分の選択を変えることは恥ずかしいことではないので思い切った判断もアリだと思いますよ。
まとめ
プログラマやエンジニア・SEとして成功するためには、技術的なスキルだけでなく、特定の性格や姿勢も重要な要素となります。
IT分野への強い興味や好奇心、継続的な学習意欲はもちろん、チームでの協力やコミュニケーション能力も不可欠です。
一方で、向いていない人には、これらのスキルや特性が欠けている場合が多いですが、向き不向きはあくまで参考の一つに過ぎません。
自分に合ったキャリアを見つけるためには、自身の強みを理解し、それを活かせる環境を選ぶことが重要です。
どのような特性を持っているかを踏まえて、自分に最適なキャリアを追求していきましょう。