
ねーね、C言語やったことある?
やったことはあるけど…


えーー!すごい!C言語できるんだ!
やったことあるだけだって…

プライドが高い人が多いITエンジニア
承認欲求が強そうで、周りに認められたがっている
ITエンジニアにそんなイメージ抱いている人も多いかもしれませんね。
でも、そうではない人もたくさんいるんです。
これやったことある?
「〇〇言語やったことある?」
「〇〇の業務システムの経験ある?」
ITエンジニアをやっていると、このように経験値を聞かれることが多いです。
次にどのプロジェクトに参加させるかの材料にするためですね。
でもなぜかこの業界では「やったことある」=「できる」になってしまうんです。
ここで「やったことある」と言ってしまうと経験者として求められるハードルが高くなり、期待に応えられなくて、つらい思いをすることがあります。
たとえば、カレーライスを作っている人のお手伝いでじゃがいもを切っただけで、「カレーライスが作れる人」とはなりませんよね。
たとえば、ギターを手に持ったことしかないのに、「ギターが弾ける人」とはなりませんよね。
IT業界では、「ちょっと触った程度」や「短い期間携わっていただけ」の場合も、「それができる人」となってしまうのです。
できないこと、わからないことをやるのはしんどい
ITエンジニアではない人が、家にパソコンがあるだけでいきなりITエンジニアにさせられたら「は?」となりますよね。
ITエンジニアも同じなんです。
わからないことやできないことをやることは勇気や覚悟が必要です。
よほどの向上心がない限りは、面倒なので避けたいという人も多いでしょう。
まあ、いちいち避けていたらいつまでたってもできないままなので、どこかで腹を括らないと「それしかできない市場価値がない人」になってしまうのですけどね。
それでも、今自分が出来ることだけを平和にやっていられればそれでいいというエンジニアも多いのです。
やったことないとウソをつけない
そんな誤解を生まないように「やったことない」、「経験がない」と言えば解決するのはないでしょうか?
そのとおりです。
しかし、そうはいかない理由があるのです。
それは、
「できない人だとは思われたくない」
ということです。
以下の記事にある通り、プログラマーにはだれでもなることができますが、
いかんせん、プライドが高い人が多いんです。
少しでもやったことがあることに対して、「やったことない」ということは、自分のキャリアの一部を抹消するということです。
経験値がモノを言う専門職で、ITエンジニアはこれを認めません。
ちょっとでもやったら「やったことはある」なのです。
否定も肯定もしない
結果として、
「やったことある?」
と聞かれたら、こう答えるITエンジニアがとても多いです。
「やったことはあります。」
「少しですが、あります。」
「深く経験したわけではないですが、3年前にプロジェクトに入ってました。」
どれもやったことはあるけど正直「できる」というレベルではない、という意味ですが、当然通じません。
「おお、できるんだ」とポジティブに解釈されます。
そうなると、次のプロジェクトは未経験として参加ではなく、経験者としての参加になります。
そして、難しい作業を割り当てられて、出来なかったら責められます。がっかりされます。
こうして、プライドが邪魔をして、結果的に自分が苦しむことになるのです。
考えが大学生に近いかも
「できない」ことを「できない」と言えないことって逆にカッコ悪いことだと思うんですよね。
意識高い系の就活生の考え方に近いかもしれないですね。アピールすることしか考えてないんです。
そういう人はよく他の就活生からは相手にされていないという話を聞きますが、同じです。
というかそもそもアピールになってないんですね。
その質問をしてきた人は、次のプロジェクトに誰をいれようかってことしか考えていないので、その人の評価には直結していません。つまりアピールになっていないんですね。
むしろ結果的に失敗することで、「やったことあるのにできないじゃん」と評価を下げられる可能すらあります。
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いかがでしたでしょうか?
「できる」と思われたくない。「経験ある」って言いたくない。でも「できない」とも言いたくないというジレンマの塊がITエンジニアには多いのです。
まあ、わがままで自己中なだけなんですけどね。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。