IT業界の闇や実態

退職時に会社と揉めた?有休消化や退職日の実際のトラブル体験談

2021年3月4日

退職を決意したものの、有休消化や退職日をめぐって会社とトラブルになった経験はありませんか?

スムーズに退職できると思っていたのに、思わぬ問題が発生し、精神的な負担が増えることも少なくありません。

本記事では、実際に起こった退職時のトラブル体験談を紹介します。



以前私が勤めていた弱小の中小SIerを退職したときのお話です。



以前こんな記事を書きました。

この記事の中では「転職ありきの就職」のオススメをしましたが、



転職するためには退職が必要です。


しかし、ブラックな企業だと「退職」に苦労することもあるので注意が必要です。



私も有休消化や退職日について実際にトラブルがあったので体験談をお話します。

退職前に転職活動と退職するタイミング

とても理不尽な出来事によって会社への嫌悪感を抱き、転職を決意しました。

決意の3週間後には大手グループ傘下の中堅のSIerに内定をいただくことができました。


エンジニアって退職するタイミングが難しいですよね。

プロジェクトを途中で抜けて迷惑をかけてしまうと考えたら躊躇してしまうこともあるでしょう。

だからといって、プロジェクトの切れ目を待っているといつ退職できるのかわかりません。


私は所属しているチームから抜けたタイミングでしたので、これから新たな案件にアサインされるとややこしくなりそうだなと思いました。

そこで、古い付き合いのSES先の責任者と話をして
・仕事がほしい
・転職先が決まってないから退職日は未定
・転職先が決まって年休消化に入る直前までの契約にしてほしい
・単価も以前より少しあげてほしい
と無茶なお願いをして、自分の案件を決めたうえで転職活動を開始しました。


これでプロジェクトの切れ目についての心配もなくなりました。


すっきりやめることができる準備は万全でした。

また、私が抜けたあとの後任は不要でそこの調整もなく引継ぎもありませんでした。


業務の観点で会社に迷惑をかける要素は微塵もありませんでした。

「年休消化直前まで売り上げを作って辞める」というストーリーは完璧です。

無事に転職先が決まり、仕事のキリも良い。

我ながら完璧な根回しと準備でした。

あとは、退職の意思を会社へ伝えるだけです。

楽勝、楽勝!


そう思っていました。

有休消化や退職日のトラブルが起こるなんて思いもせず、いざ、退職願を提出!

退職日を就業規則通りの2か月後にして、20日弱の年休消化希望を書いた退職願を課長に提出しました。

事前に課長には話を通していて納得してもらっていたのでそのまま承認。部長も事情はわかっているので、そのまま承認。


問題は、次の本部長です。


唐突に直接電話がかかってきて、以下のことを言われたました。

・まだ続けようと思えば続けられるプロジェクトを途中でやめることは懲戒処分相当

・年休全部消化するなんてありえない

休みを取らずにギリギリまで稼いでカッコよく去ってほしい

・月末ではなく、月末の前日にするという風習があるから前日にしてくれ

問題発言しかありません(笑)

続けようと思えば続けられるプロジェクトって…営業でもないのにわざわざ自分で取ってきた案件なのですが。

私は面倒を避けるために月末前日退職については承諾し、年休も様子を見て検討ということでその場の会話は終了させました。

その後、退職日を前日にずらして退職届を提出しました。

退職トラブルの定番、有休消化のトラブル


2週間後、SES先と有給消化開始日の前日までの契約が確定したため、その翌日から年休全消化しても問題ない旨を本部長へ連絡しました。


さすがに問題ないだろうと思ってました。





…甘かったです。ブラック上司を見くびっていました。





再度かかってきた電話で言われたことは以下です。

・プロジェクトの終了日に退職すれば年休消化しなくて済むよね。

・年休の全消化は会社へ印象が悪くなるよ。

・年休消化を半分にして〇〇プロジェクトを手伝うって言えば通りが良いからそれでいこう。その内容で課長に報告書を書かせて、エスカレーションしてもらって。

意味がわからなくて怒りが収まりませんでした。

結局、社長の自分への評価しか考えていません。自分のことしか考えていません。


こんな人だとは思っていなかったのでとてもガッカリしたのと同時にこんな人が会社のNo2なんて退職を決断してよかったと心から思いました。


〇〇プロジェクトは直近まで私も関わっていて、思い入れのあるプロジェクトであり、最後に一緒に働きたいと思える上司と仲間もいるため、年休消化の短縮だけは承諾しました。

ちなみにそのプロジェクトは、既存プロジェクトのヘルプのため、私が参画しても売り上げは増えません。

年休を取らせないためだけに、必要ない仕事を押し付けたのです。めちゃくちゃですよね。


その後、そのまま課長へ報告して、改めてエスカレーションしてもらいました。

退職願、退職届と同じように課長と部長まで問題なく承認は通りました。

そりゃそうです、本部長が決めたことが道中で覆るはずがありません。


…が、



…甘かったです。本部長で差し戻しされました。




頭からハテナが消えませんでした。

意味が分からないにもほどがあります。

だって本部長の決めたことそのまま書いただけなんですよ!?!?

退職トラブルの定番、有休消化のトラブル再び

部長に差し戻された本部長から部長へのコメントは以下になります。

もう1週間作業させた方が良いから、年休を1週間だけにするように指導して下さい。

えええ!?!?!?何言ってるんだろう…。

課長は「まとも」な人なのでずっとキレてましたね(笑)

さすがの部長も憤慨していて、自分が本部長を説得させると言ってくれていたので、いったんまかせることにしました。


…数日後、無事本部長の承認は通りました。経緯は聞かされていないのでわからないです。




ばたばたしたけど転職先も決まった、退職日も決まった。年休消化期間も決まった。


あとは年休申請を出そう、さすがに通るでしょ、それでおしまい!



…と思っていました。

退職トラブルの定番、ブラック上司のひとこと

年休申請を提出しましたが、課長と部長まで問題なく承認は通りました。



問題はその次です。




なんと




大丈夫でした。



さすがに本部長の承認も通りました。





ん?



よく見るとコメントがついています。

どれどれ…。

権利だからといって年休をフル消化することは年休の本来の目的から逸脱しているので、これからは大人になってください。

……。



……。



ええええええ????


何を言ってるんだ、この人は。



大人って。


大人って(笑)




辞める決断して良かったと心から思いました。

退職時における有休消化や退職日トラブルに負けるな

よくネット記事でみるような出来事が自分の身に降りかかるとは思ってもみませんでした。

ましてやどちらかといえばホワイト企業だったので、信じられませんでした。
このあと後輩たちが何人か退職していますが、同じようなトラブルが起きています。

・会社は年休を拒む権利がないのにフル消化を認めず、短縮した。

・退職日を指定したのに会社都合退職にしない。


もちろん言うことを聞く必要はありません、すぐに労基に報告しましょう。

私たちには職業選択の自由が認められています。

悪とは断固戦いましょう!


以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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