新型コロナウイルス対策として導入された接触確認アプリ「COCOA」。
当初は感染拡大を防ぐための重要なツールとして期待されていましたが、その実態は、数々の問題や不具合が指摘され、黒歴史となってしまいました。
小学生でも理解できるように、COCOAの開発過程で何が問題だったのか、どのような闇が存在したのかをわかりやすく解説します。
記事では、失敗の原因やその影響を振り返り、今後の教訓とすべきポイントを探ります。
新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」とはそもそもどんなアプリなのか
日本政府が新型コロナウイルス感染拡大防止のために開発したスマートフォン向けアプリです。
このアプリは、スマートフォンのBluetooth機能を利用して、他のCOCOAユーザーとの接触を記録し、もし過去に接触した相手が新型コロナウイルスに感染していた場合、その情報を通知する仕組みになっています。
COCOAの主な機能は、匿名での接触記録と、感染者と接触した可能性がある場合の通知です。
これにより、感染のリスクがある人が早期に検査を受けたり、自主隔離を行ったりすることで、感染拡大を防ぐことを目的としていました。
しかし、リリース後、さまざまな技術的な問題や運用上の課題が発生し、アプリの実効性や信頼性について多くの批判が寄せられました。
COCOAの問題点
COCOAは2020/6/19のリリース日から2021/3までの間で計7回のアップデートをしています。
機能追加ではないです。バグの修正です。
つまりそれだけバグだらけだったということです。
それでは、いくつかみていきましょう。
感染者に発行された処理番号を入力する仕組みなのに適当な番号を入れても入力できてしまう。
えええ?そんなのテストすればわかりますよね?こんなバグを残したままよくリリースできましたよね。
アプリの利用開始日に表示されるのは利用開始日でなく今日の日付
えええ?そんなのテストすればわかりますよね?こんなバグを残したままよくリリースできましたよね。
アプリへ情報登録しないと何もはじまらないのにそれができない
えええ?そんなのテストすればわかりますよね?こんなバグを残したままよくリリースできましたよね。
「勝負の3週間」と呼びかけていた、いわゆる第3波の時期に、Android端末では濃厚接触者への通知が4カ月間されていなかった。
えええ?
このアプリの意味が全くない…
これらが起きた原因なんだと思います?
はい、テスト不足です。
早くインストールさせたいあまりに「スマホでのテストをしていないところがあった」らしいですね。
スマホアプリなのにスマホでテストしてないってありえるんですかね!?!?びっくりです。
まさに
こんなことや
こんなことが起きているわけです。
ありえない話です。開発をわかっていない政府の無茶な要求のせいでしょうね。
新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」とは誰が作ったのか?
実は1から開発したわけではなく、インターネット上で世界中のボランティアの方たちが作ったアプリなのです。
厚労省がこれを元に開発してほしいと3億9000万円でパーソルプロセス&テクノロジー株式会社に依頼しました。
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社は厚労省の「他の会社に再委託してもいいけど1億950万までにしてね」という規定を無視して、3億6800万円でほかの会社3社にほぼ丸投げで再委託しました。
さらにこの3社のうちの1社も、さらに2社へ再々委託しています。
なぜか厚労省もこれを認めているらしいですね、多重下請け構造がなくなるわけありません。
ちなみに実際にバグを出したのは下請けの会社です。
多重下請け構造の闇ですね。責任の所在が曖昧になります。
新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」におけるぐだぐだの厚労省
厚労省のめちゃくちゃ具合を紹介します、
<試用版のリリース>
厚労省はリリース後、1か月は試用版であるとしてアプリを公開しました。
しかしApp Storeでは試用版の公開は禁止されています。
いやいや、ルール無視ですか!!
<ネット上に公開>
色々な意見をもらってアプリを改善していこうと、インターネット上にアプリのプログラムを公開しました。
実際に様々な提案や不具合の報告が寄せられました。
ネットの力ってすごいですよね、これでアプリを良いものに改善できるはずですね!!
でも現実は、
厚労省は見ていないのか無視しているのはわかりませんが、とにかく何もしませんでした。
意味ないですね…。
<運用会社の変更>
途中で再委託の闇に気づいて、2022年度からCOCOAの運用を下請けの「エムティーアイ」に直接発注するようです。
元々パーソルプロセス&テクノロジー株式会社に発注したのも、別のシステム開発をお願いしていたからってだけです。
そんなに深く考えて業者選定したわけでもないのです。
<価格>
妥当なのかどうかわかりませんが、3億9000万円なんて通常であれば年単位のプロジェクトです。
これを数カ月でリリースさせるということが、どれほど無茶なスケジュールなのかおわかりいただけるでしょうか?
そりゃバグだらけのものができあがるのも納得です。
個人的にはアプリ1本にそんなに費用がかかるものなのか疑問ですが…
まさにこれですね。
<目的がインストール>
完全に目的が「インストールさせること」になっています。
使用させなくては意味がないのに、インストールの啓蒙ばかりします。
ブルートゥースを使用するので常にONにしなくては機能すらしませんが、電池消費削減等でOFFにしている人も多いですよね。
ご年配の方は本当に使いこなせていたのでしょうかね?
スマホを持っていない人は切り捨てるのでしょうか?
使ってもらうことまで考えず、とにかくダウンロード数を増やしたいだけなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
COCOAの闇は多重下請けの闇の集大成ですね。
令和4年11月11日、あまり活用されないままCOCOAはサービス終了しました。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。