IT業界に入ると、まるで別の言語が飛び交っているかのような感覚に陥ることがあります。
カタカナや横文字が溢れ、まるでルー大柴のような言葉遣いが日常茶飯事。
ミーティングやメールでは、専門用語や略語が多用され、初めての人には理解が難しいことも少なくありません。
本記事では、そんなIT業界の「カタカナ大国」ぶりを紹介し、IT用語の天国に迷い込んだような感覚を楽しみながら、業界に溶け込みましょう。
IT業界でカタカナや横文字が多用されている実情
カタカナ語、いわゆる横文字がIT業界で頻繁に使われています。
ビジネス用語として知っておくべき言葉も多いですが、この文化は一体誰が作り出したのでしょうか。
中には、ただ英語をカタカナに置き換えただけの言葉もあり、「まるでルー大柴みたいだな」と思わずツッコミを入れたくなることもあります。
横文字を多用するのは、まるで意識高い系の大学生のようで、少し恥ずかしいと感じることもあるでしょう。
「ここは日本だから日本語で言ってくれればいいのに」と思ったり、覚えたばかりの言葉を無理に使っているようで、聞いていて逆に気恥ずかしいと感じることもあります。
しかし、これらの言葉があまりにも日常的に使われるため、知らないと馬鹿にされたり、「何言ってるの?」という反応をされることもあります。
そんなとき、周りが使っている言葉の意味が分からず、慌てて検索して覚えることもあるでしょう。
しかし、気がつくと、自分もその言葉を普通に使っていることに気づくのはよくある話です。
まさに「朱に交われば赤くなる」ということですね。
IT業界にカタカナや横文字が多いのはなぜ?
理由はいくつか考えられます。
IT業界はグローバルに展開しており、技術やソフトウェアの多くが海外で開発されます。
そのため、英語の用語がそのままカタカナで使われることが一般的です。新しい技術やコンセプトが次々と登場するため、翻訳する余裕がないまま、英語のまま普及することが多いのです。
また、ITは非常に専門的な分野であり、特定の用語がそのまま専門知識の象徴として機能します。
カタカナや横文字を使うことで、専門性を表現しやすくなります。
さらに、多くのIT用語は、英語のフレーズを短縮して使うことで効率化されています。
例えば、「インフラストラクチャー」を「インフラ」、「アプリケーション」を「アプリ」といった具合に、短縮形が一般的に受け入れられています。
IT業界で使うカタカナや横文字:アサイン
任命するということ。
例えば、プロジェクトへ配置されたときに「〇〇プロジェクトにアサインされた」のような使い方をします。
assign。ただの英語です。
IT業界で使うカタカナや横文字:アジェンダ
これこそ、意識高い系大学生が好んで使う言葉だと思います。
「会議の議題として予定している内容をまとめたもの」を指している場合が多いです。
ラテン語らしい、なんでわざわざラテン語なんて使うんだ。せめて英語にしてほしいですね。
IT業界で使うカタカナや横文字:エスカレーション
上に報告すること。
英語。日本語でいいですよね。
IT業界で使うカタカナや横文字:エビデンス
証拠のこと。これも英語。
IT業界では「テストの過程や結果のスクショ」のことをさすことが多いです。
IT業界で使うカタカナや横文字:オンスケ/リスケ
オンスケ:オンスケジュールの略
スケジュール通りに進んでいること。
リスケ:リスケジュールの略
スケジュールを変更して、遅れていないことにする裏技。
IT業界で使うカタカナや横文字:コミット
「結果にコミット」というキャッチフレーズのライザップでおなじみの言葉。
これは「結果を約束する」という意味で使われていますが、IT業界では使い方が異なり、「処理を確定させること」という意味で使われています。
小難しい話になるのでここでは割愛しますが、処理はコミットしなければ元に戻すことができます。
逆に言えば、処理が完了したらコミットしなければいけません。
つまり、「結果をコミットする」という使い方が正しいです。
ライザップの「結果にコミットする」に違和感を覚えるエンジニアはたくさんいるのではないだろうか。
IT業界で使うカタカナや横文字:ジャストアイディア
和製英語。「思いつきのアイディア」という意味です。
変な言葉作らないでほしいですね。
IT業界で使うカタカナや横文字:シュリンク
「縮小」という意味。
「プロジェクトをシュリンクするのでメンバーを減らす」と使用します。
IT業界で使うカタカナや横文字:スコープ
「範囲」という意味。
「弊社の作業スコープはこれとこれです。」と使用します。
いや、「範囲」でいいじゃん、と思います。
IT業界で使うカタカナや横文字:プライオリティ
「優先度」のこと。
「その作業はプライオリティ低いからこっちの作業を先にやって」と使用します。
IT業界で使うカタカナや横文字:ペンディング
「保留」のこと。
一番最初に「じゃあこの議題はいったんペンディングで」と会議で言われたときには何のことだかさっぱりわからなかった思い出があります。
IT業界で使うカタカナや横文字:マター
誰が「担当」しているのかという意味。
「この件についてはXXXさんマターですよね?」
「はい、僕です、現在対応中です。」といった使い方をします。
英語のmatterからきていて、mattetの意味は「問題、関心事、物質」らしいです。
え?使い方間違ってない!?
IT業界で使うカタカナや横文字:プロパー
正社員のこと。
と言っても自社内で使うのではなく、
下請け会社を使った時の発注元の会社の人のことをこう呼びます。
IT業界で使うカタカナや横文字:マシン
パソコンのこと。
これ最初に聞いた時は「え?なんでそんなカッコつけて言ってるの、ただのパソコンじゃん」と思ったものです。
しかし、今では普通に使っています。
でもそういえば最近聞かないですね、普通に「PC」と呼んでいる方が多い気がします。
お客さんも普通に使ってくるから、知らないわけにはいかない。
IT業界で使うカタカナや横文字は今後も使い続けるのか
正直今もダサいとは思っています。
人が使っているのをみると、ビジネス用語使ってる自分カッコイイと思ってるんだろうなと、内心思っていたりもします。
でも私も使っているし、これからも使い続けると思います。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。