エンジニアやSEとして働く中で、「なんとかなる」という言葉をよく耳にしますが、この一言にも、できる人とできない人では意味が全く異なります。
優秀なエンジニアは、「なんとかなる」を「自分がなんとかする」と解釈し、積極的に解決策を見つけようと行動します。
一方、できない人の「なんとかなる」は、状況が自然と良くなることをただ期待するに過ぎないことが多いです。
本記事では、この「なんとかなる」に対する意識の違いを掘り下げ、優秀なエンジニアがどのようにして困難を乗り越えていくのかを考察します。
【SEあるある】なんとかなる?なんとかする?IT業界の現場はわからないことだらけ
ITエンジニアはスペシャリストの集まりで、バリバリに仕事をこなしている…
わけではありません。
ITエンジニアはスペシャリストの集まりで、バリバリに仕事をこなしている人は全体の2割くらいのものでしょう。
以下の記事でも説明しましたが、
大体の人はなんとなくでやっています。
技術的にわからないこともたくさんあったり、納期に追われていて時間がなかったり、理不尽なリーダーやマネージャーに振り回されたりと色々苦労することもあります。
でもそれに慣れているんですよね。
いきなりやったことないプロジェクトに入れられても、最初は抵抗はありますが、すぐに諦めモードになります。
まあ、やるしかないから、選択権がないからやるか。という発想です。
はじめてつかうプログラミング言語なんてもう未知の世界です。
全然わかりません!!!
でも、プロジェクトは成り立っています。
【SEあるある】なんとかなる?なんとかする?なんとかなるの精神
ほとんどのITエンジニアは「なんとかなる」の精神を持ち合わせています。
実際にどんな大変なプロジェクトでも「なんとかなる」ことがほとんどです。
ならない場合は、どこぞの銀行のシステムのように悲惨な結果になりますが…。
「なんとかなるんだから結局すごいじゃん」と思った方、それは違います。
確かに何とかしてくれる「すごい人」も存在しますが、大多数は「すごくない人」です。
実際は少数派の「すごい人」のおかげで「なんとかなっている」のです。
【SEあるある】なんとかなる?なんとかする?「できない人」の「なんとかなる」
できない人も「なんとかなる」の精神を持ち合わせています。
重要なのは「なんとかする」わけではないということです。
つまり、自力で問題を解決するわけではないんですね。
「わからなくなったらわかる人に聞けば良い」
「ヤバくなったらリーダーが黙ってるわけないから大丈夫」
「最悪できなくても誰かがやってくれる」
そうです。他力本願なのです。
「できない人」は「できる人」を保険にして仕事をしています。
【SEあるある】なんとかなる?なんとかする?「できる人」の「なんとかなる」
では、「できる人」の「なんとかなる」はどうなのでしょう。
「できる人」が「なんとかなる」って言ったらカッコいいですよね。
根拠がなくてもなんとかなるような気がしてきます。
「できる人」の「なんとかなる」は「なんとかする」という意味で使っています。
つまり、自分でどうにかします。
「この仕事あのメンバーに振って大丈夫かな?」
「あの人、このペースだと遅れて終わらないかも」
そんな時の「できる人」の思想は、
「まあ、最悪自分がやればいいか」
です。
正直、割り当てられたメンバーを使わないといけないから作業を振るだけで、自分がやったらすぐ終わるのにな、と思うことはたくさんあります。
【SEあるある】「なんとかなる」×「なんとかなる」
「できない人」の「なんとかなる」
「できる人」の「なんとかなる」
この2つが掛け合わされるとどうなるでしょうか?
「できない人」は「できないからできない人」なので結局できません。
「できる人」がアドバイスをしてくれたり、作業を引き取ってくれたり、なんとかしてくれます。
作業を引き取ってもらった「できない人」は定時で帰り、自分の作業+他人の作業をこなさなくてはいけない「できる人」は残業や休日出勤でカバーするなんてこともよくあります。
理不尽ですよね。
本当に「できる人」って損だと思います。
この件は以下の記事でも扱っています。
まとめ
以上のことから、大体のシステム開発の現場は「なんとかなっている」わけです。
おかげでITエンジニアはいつまでも「すごい人」、「頭が良い人」と思われる傾向があります。
全然勘違いなんですけどね。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。