昨今、プログラミングは一部の専門家だけのものではなくなり、誰でも手軽に始められるスキルとして注目を集めています。
しかし、その一方で、技術力がほとんどない状態でも「プログラマ」としてのキャリアをスタートできてしまう現実があります。
果たして、本当にそんなことあるのでしょうか。
本記事では、技術力向上を目指さずにプログラマになる現代の実情と、その背後に潜む問題点について掘り下げていきます。
結論から申し上げますと、
「プログラマは誰でもなれます!」
頭良くてスキルがないと就職できない?世間のプログラマに対するイメージ
- 毎日が勉強の連続なんじゃないの?
- 高度な技術力が求められるんじゃないの?
- 君だからできるんでしょ?実際にはそんなに簡単じゃないんでしょ?
- やっぱり難しいんでしょ?頭良くないとできなさそう。
- プログラマとして就職するのってパソコンオタクしか無理だよね
世間が思うプログラマのイメージはこんなところではないでしょうか。
しかし、それは誤りです。そんなことはありません。
もし現役のプログラマの方に「いやいや、誰でもできるほど甘くないよ」と言われたとしたら、それは「自分の仕事が簡単に他の人もできてたまるか!」とプライドが高いだけというパターンもあるでしょう。
気持ちはわかりますが、残念ながら現実は誰でもなれてしまうのがプログラマです。
現場にいるプログラマーを見ると頭良いいわけでもスキルがなくても就職できた人が多い
実際にどの開発現場をみても、10人いたら技術力バリバリの「The プログラマ」みたいな人は1,2人しかいません。
反対に「全然できない人」も1,2人はいます。
そして残りの人たちは「なんとなくだけどできている」人たちです。
私も完全にここに分類されるでしょう。
パレートの法則をご存じでしょうか?80:20の法則とも呼ばれていて、特定の要素の80%は20%の社員によって成果が生み出されているという法則です。
開発現場でも同様で、たった20%の「The プログラマ」によって80%の仕事が成り立っていて、残り80%の人たちで20%分の仕事を回しています。
このThe プログラマである20%の人材になるためには努力やセンス、経験が必要なので敷居が高いですが、後者の80%のなんちゃってプログラマには誰でもなれます。
また、80%に分類されるなんちゃってプログラマの中にも「ちょっとできる人」と思われる人たちがいます。
おそらく全体の6割くらいがここに該当すると思います。
その人たちは、特に高いスキルをもつわけでもなく、パソコンオタクなわけでもありません。
ちなみに、そもそもパソコンオタクだからといってプログラミングができるかといえば、できない人が大半です。
逆のことも言えてプログラミングができるかといってパソコンが得意なわけでもありません。
※以下、参考記事
少し脱線しましたが、
特に高いスキルをもつわけでもないなんちゃってプログラマの中に「ちょっとできる人」と思われる人がいるのはなぜでしょうか?
応えは「プログラミングのコツをつかめているから」
だと思います。
努力なしセンスなしでもコツをつかめば就職してプログラマとして活躍できる
私はプログラミングのコツはたった2つあると思っています。
ひとつめは「なるべくプログラムを自分で書かないこと」です。
自分でタイピングすると時間もかかるし、ミスが起きる確率も高まります。なので自分で書かないことが一番です。
え?どういうこと?どうすれば良いの?と思いますよね。
とても簡単です。
それは「パクる」ことです。
他の人のプログラム、本、ネット等々、使えそうなところから全部パクります。
必要なスキルはコピー&ペーストです。パソコンが苦手な人でも操作可能ですよね。
なるべく自分で打たないことによって、ミスを減らし、効率も良いコピペ名人を目指してください。
ふたつめは「検索上手になること」です。
みなさんはわからないことがあったとき、どうしますか?
近年はSNSでの情報収集をメインとする方も増えてきていますが、もともと多かったのは「Googleで検索する」ことではないでしょうか?
プログラミングの世界でも同じです。
とりあえずググります。
やりたいことをググると結構な確率でサンプルのプログラムコードを入手したり、解決への情報が手に入ります。
たとえばJAVAで消費税を求めるロジックを書きたいときは「JAVA 消費税 ロジック」とググればたくさんのコードや情報が出てくるのが確認できると思います。
使えそうなところをコピー&ペーストするだけで済みますよね。
今回紹介したプログラミングの2点のコツを一言でまとめると
「ググってパクるだけ」
です。
これができればプログラムというモノができあがります。
スキルなくてもできますよね。自分で書いていないのでそこまで時間もかかりません。
でも 実際に時間内にモノは出来上がってくるので「ちょっとできる人」に見えてしまうのが現実です。
努力なしセンスなしのプログラマではパクった内容が理解できないという懸念
ググってパクっても、パクっている内容の意味がわからないのではという疑問が沸く方もいるでしょう。
結論、意味なんてわからなくても大丈夫です。
パクったコードの1行1行の意味がわからなくても問題ありません。
動けば良いんです。
実際の現場でもほかのメンバーが作ったプログラムを参考している際、担当者に「ここの部分どういう意味?」と聞くと、「わからない」「お約束だから書いている」と返ってくることも多いです。
みんなそれでも問題なくできています。
もちろん理解した方が良いですし、それがあるべき姿です。
でも、しなくても「できる」というお話です。
「THE プログラマ」の方からすると「ふざけるな」と思う人がほとんどだと思います。
理解していない人が作ったモノに何かあったときに巻き添えを食うのはその人たちですから。
でも現場は実際にそれで成り立っていることが多いのが実情です。
私自身、家で勉強なんてしたことありませんが、「ちょっとできる人」と周りに思われるくらいまでになることができました。
プログラミングのスキルはなくてもできるが、必要なスキルもある
さて、ここまでの話で
ほとんどパクリだけでプログラミングできること、「技術力」がほとんど必要ないことがわかりますよね。
それではプログラマに必要な能力は特にないのか?と問われれば答えはNOです。
ちゃんと必要な能力はあります。
それは、「ググる力」です。
拍子抜けした方もいるでしょうね。
あたりまえですが、パクるためにはパクリ先を探さなくてはいけません。
Googleに的確なキーワードを入力していち早く正確な情報を探す必要があります。
これを聞いて「それだけ?簡単じゃん」と考えた人もいると思いますが、これが結構難しく、慣れていないと目的までたどり着けないことも多々あります。
何のキーワードで検索を行うと目的までたどり着くことができるのか、この力を磨くことが不可欠です。
改めて、プログラマに必要なスキルとしてひとつあげるとすると、「問題解決能力」ということになります。
そしてプログラミングにおいて問題を解決する基本は「ググること」です。
でもこれってプログラムの技術ではなく、一般的なスキルですよね。
つまり、誰でも習得することが可能ということです。
プロジェクトが変わるとプログラム言語やルールも変わります。
自分が知らないプログラム言語を触ることなんて日常茶飯事で、日々新しいことをやらなくてはいけない状況になります。
だからといって、たいていの人は勉強なんてせず、パクりの技術だけでやっています。
プログラミングを極めるために勉強するなんて、心からプログラムを愛している人だけです。
まとめ
ここまで読んでみて、いかがでしょうか?
プログラマがみんな技術力に長けているわけではなく、必要なのは「ググる力」で、敷居がそんなに高いものではないということは認識いただけたでしょうか?
この記事を見て、イラっとされたプログラマやエンジニアの方は本物の方です。そうではない方は共感していただいた部分もあるのではないでしょうか。
しかし!だからといってプログラマをオススメするわけではありません。
それは日本においてプログラマの評価が異常に低いという文化があるためです。
※以下、参考記事
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。