IT業界の闇

プログラマーになったのにプログラミングをさせてもらえない?

2021年4月1日

イザベラ

憧れのプログラマーになれたけど最初の仕事はなんだろうな~

じゃあこの機能のテストしてもらえる?

ふぃる
イザベラ

え?プログラミングじゃないんですか?

プログラミングスクールに高い費用を出してやっと身に着けたプログラミングスキル。

でもわくわくして入社したら、与えられる仕事はプログラミング以外の仕事ばかり。

今回はそんな悲しい闇についてお話します。

そもそもプログラマーとは?

設計書に従ってプログラミングをして実際にモノづくりをする職種です。

世間のITエンジニアのイメージはこのプログラマーをイメージしている場合が多いと思います。

モノづくりが好きな人にはたまらないでしょうね。


アプリやWEBサイトを自分の手で作ったり、有名企業が使うシステムを作ったりとやりがいは物凄くあります。

プログラム言語というわけのわからない文字の羅列を打った結果、想定していた動作をしてくれたときの喜びや達成感はプログラマー独特のものでしょう。


最先端の技術を使い、世の中を良くするための土台作りをする頭が良いエリート集団

そんなイメージを描いて、プログラマーにあこがれている人も多いでしょう。

(実際は誰でもなれるし、頭も良いわけではないのですが…)

(↓過去の記事でも扱っています。)



憧れのプログラマーになる手段<

方法はいくつかあります。

1.大学で専攻するか、専門学校に入学する。

これが一番堅実ですね。

正直、勉強を強制されるのが一番覚えられると思います。

ただ、いろいろな事情で誰もが入学できるわけではないので、敷居は高めかもしれません。


2.プログラミングスクールに通う。

やる気があって、お金にも余裕があるならアリだとは思います。

大学や専門学校よりは敷居は低いでしょうね。

ただし、選定にはご注意を…




3.独学で勉強する。

一番お金がかからないですが、挫折はしやすいと思います。


なぜかというと、


「面白くないから」


これに尽きます。


本を買ったり、WEBサイトやYOUTUBEで見たものをそのまま書いて動かしてみる。

まあ、やっている通りにやればできます。

ただ、面白くないし、達成感もありません。

プログラマーの醍醐味は自分で考えたものを実装することなので、言われたままのことをやっているだけだと、つらいだけです。

もし、これでも面白いと感じるのであれば、プログラマーになるために生まれてきたようなものなので、是非プログラマーになって人材不足のこの業界を救ってください!


4.未経験のまま就職して入社してから覚える。

初期投資もかからず、楽です。

入社してからも十分覚えられます。

なんか自分には違うなと思ったら他業種に転職すれば良いので、金銭面的なリスクは少ないです。

新人プログラマーはそもそも期待されていない

様々な手段で無事プログラマー職に就くことができたとしましょう。

しかし、残念なお知らせです。

学校や独学で勉強したとしても現場では全く期待されていません。

むしろ色々説明したり、与える仕事を考えたり、面倒を見る手間が増えるので煙たがられます。

自分たちは既にいっぱいいっぱいです。だからこそ人手不足と上層部が判断して、人員補充したのですから。


現場の人間の思考はこんな感じです。

「うわ、この時期に新しい要員か…面倒だな」

「人を増やせば良いってものじゃないのに…」


「現場に新人が投入されたのは良いけど、何をまかせよう。」

「なるべく説明する手間が省ける仕事にしなきゃな。」

「失敗されないように誰でもできる仕事でも振ろう。」



でもこの人たちのことを悪く思わないでください。

忙しそうな現場を見ると、「人手不足だからとりあえず人いれよう」という何も考えないで増員すれば解決すると思っている上層部が悪いのです。

結局何をやらされるのか?

プログラミングは誰でもできます。(上の記事で説明しています。)

でも現場のエンジニアは無駄にプライドが高い人が多いので、「こいつにはプログラミングできない。まかせるにはまだ早い。どうせできない」と勝手にレッテルを張ります。

プログラマーである自分たちのことを誇りに思っているのでしょう。



そのため、任せられるのは「プログラミングではない仕事」になります。


プログラマーとして入社したんですけどね。

みんなが作成した資料を整理したり、ひたすら同じことを繰り返すルーチン作業だったり雑務的なものもありますが、一番多い作業が「テスト」です。

テストばかりやらされるかも?

以下の記事で「テスト」が重要であることを説明しました。


そう。とても重要なのです。

でも現場の人はなぜか「テストならできるだろう」ということでテスト作業を振ります。


誰かが作ったテスト設計書に沿って、その通りにプログラムが動くか確認する仕事です。



考えてみてください。



車が作って、車がちゃんと問題ないかを確認する人が、車のことを全くしらない人だったら?


確かにアクセルを踏めば走るかどうかはわかるでしょう。でも他のことには気づくことはできないですよね。



これと同じことがIT業界では当たり前のように起きています。


そしてバグを見逃したりすると、「なんだテストもできないのか」と言われてしまいます。

テストってそんなに簡単なものではないのですけどね。

エンジニアのプライドが高いゆえの思考回路なのでしょう。


いつプログラミングさせてもらえるの?

時間が経てば、そのうちです(笑)

なぜかわかりませんが、今までプログラミングをしてこなかったのに、時間が経てばできるようになっていると思われます(笑)

それで出来なかったら「出来ない人」の烙印が押されます。

なんて理不尽なのでしょうね。

誰も得しない文化

新しい人にはとりあえずテストでもやらせよう。

この恐ろしい文化は当たり前にあります。


入社した人もプログラミングをしたくてワクワクしていたのに実際にやるのはテスト。

しかもテストの重要さにまだ気づいていないころなので、ただの作業として黙々とこなします。


どんな品質のシステムが完成するかは想像できますよね。

お客様はこんな品質のシステムを納品されるわけです。


本当に誰も得しない文化がここにあるのです。

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いかがでしたでしょうか?

でも安心してください。

こんなことになっていない企業もたくさんあります。


でも、SES系の企業は注意が必要です。簡単に入れるがゆえに罠があるかもしれません。

※SESについては以下の記事でも扱っています。



以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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