IT業界の闇や実態

給料や低い?年収が低すぎる?日本のエンジニアやプログラマーの価値が低すぎる問題

2021年4月25日

日本のIT業界において、プログラマーの価値が他国に比べて低すぎるという問題が長年指摘されています。

高い技術力を持つプログラマーでさえ、その貢献に見合った報酬や評価を得られない現状が、多くの若いエンジニアたちのモチベーションを削いでいます。

本記事では、日本のプログラマーの価値がなぜ低く評価されているのか、その背景にある構造的な問題や文化について考察します。

世界のエンジニアやプログラマと日本のエンジニアやプログラマに対する扱いの違い

アメリカの企業は、エンジニアという職を軽視していません。

世界中から優秀なプログラマーを好待遇で迎え入れたり、大学で専攻していないと採用しないとか、とにかく質を重視して、その見返りもすごいです。

年収1000万円を超えるプログラマーたくさんいます。

そんな地位の高いプログラマーになるべく学生たちは夢をもって高年収を目指してがんばります。



一方、日本は大学が文系だろうが理系だろうが、専攻してようがいまいが、未経験だろうが、簡単にプログラマーになることができます。

その分、見返りは期待できません。

高い給与はないので、夢をもって就職するような職でもありません。

日本企業で1000万円を超えるプログラマーなんて会社員ではほぼいません。



結局プログラマーはだれでもできると思われているのでしょう。

日本のエンジニアやプログラマは翻訳係である

一部の優れた技術者を除き、多くのプログラマーは設計書をプログラム言語に置き換える翻訳係です。

以下の記事で扱っていますが、IT業界では多重下請け構造が蔓延しています。


4次請けや5次請けなどピラミッド構造の下の会社では主にプログラミングをすることが多いです。


では、何をプログラミングするのでしょうか?


上の会社が何をどうやって作るのか考えたものが日本語で書かれているので、それをプログラム言語で置き換えるのです。



そうなんです、日本語で書かれた文章をプログラム言語に変換するだけの翻訳係みたいなものなのです。

プログラム言語の仕様さえ知っていれば、書けます。知らなくてもググればわかるので、書けます。

こんなんで世界に通用する技術力がつくわけがありませんよね。

翻訳が得意なだけでプログラミングが得意だと勘違いをしてしまっているプログラマーも多いんですけどね…。

以下の記事でも説明していますが、下請け企業は大手よりもスキルが高いことも多いですが、それが通じるのは所詮日本の中だけなんです。


給料や低い?年収が低すぎる日本のエンジニアやプログラマの作るシステムの質は良いのか

海外のシステムは品質に関しては良いとは言えません。

わかりやすい例を言えばみなさんご存じの「Windows」ですね。

Windows Updateってありますよね。

なんだかわからないけどパソコンの電源を切りたいのにUpdate待ちでイライラしたという経験がある方もいるのではないでしょうか?

あれ、実態のほとんどは「バグの修正」です。

もちろん機能のアップデートもありますが、大体バグが直されてるだけです。

海外のシステム開発は利益のためにとにかくリリースすることに重点を置いてるんですよね。

バグがあっても気にしません。

一方、日本はやっている感を出すためにバグの数には徹底的にこだわります。

(以下の記事で説明しています。)

適当ではありますが、海外と比べるとずっとマシです。

給料や低い?年収が低すぎる日本のエンジニアやプログラマと世界のプログラマーの労働時間のちがい

日本では、無駄に品質にこだわりすぎたり、納期に間に合わせるために一日の労働時間が長いことが多いです。

結果的に生産性は落ちて、効率は下がるし出来上がったプログラムもやっつけで汚いことが多いです。

また、無駄に凝った作りにする傾向があるために、単純に作業時間も増えるし、使う人が使いこなせなかったりします。

一方、アメリカでは、品質を重視しないことや効率劣化を防ぐためにも、労働時間は8時間以下であることが多く、結果的に生産性が高く、できあがったプログラムもキレイなものが多いです。

また、海外は「シンプルで使いやすいシステム」が多いです。

その方が限られた時間で作ることも出来ますし、手戻りも少なくて済み、使う人が使いやすいためです。合理的なんですね。

給料や低い?年収が低すぎる日本のエンジニアやプログラマと世界のプログラマーの言葉の壁

日本のプログラマーの質が低い原因のひとつには「言語」もあります。

プログラム言語ではなく、日本語や英語やドイツ語等のことです。

海外では英語を使える人が多数派ですが、日本人は基本的に日本語しか理解できません。

技術的なことは海外発であることが多く、多くのドキュメントやコミニュティは英語で書かれています。

日本語に翻訳されているドキュメント等も多くありますが、直訳されていて読みづらかったり、すんなり頭に入らなかったりといった問題があります。

情報を得る機会が海外に比べて圧倒的に少ないのです。

これって結構なハンデですよね。


給料や低い?年収が低すぎる?日本のエンジニアやプログラマーの価値や評価は低い

これまでお話した理由により、日本のプログラマーは評価が異常に低い上に、実際に質も低いです。

近年は小学生がなりたい職業ランキングの上位なこともあるので、一見地位があがってきたかのように見えますが、現実は変わりません。

こんな発想で、あこがれていると想像できます。

「映画のハッカーのようにかっこよくなりたい」

「ゲームつくりたい!」

そもそもプログラマーの仕事は見た目も作業もかなり地味です。映画のようにかっこよくはありません。

ゲームも作ることとプレイすることはまったく違います。

小学生が大きくなって、プログラマーの実態に気づくころには、なりたい職業が変わっているかもしれませんね。



いかがでしたでしょうか?

プログラマーは苦労の割には報われないことが多いです。

「だれでもなることができる」のは事実ですが、「好き」でないとつらい思いをするのです。



以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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